
礼服は着る機会が少ないけれど、袖を通すときはピシッときれいな状態で身につけたいもの。
礼服=喪服、と思われがちですが、実際には喪服と呼ばれるようなブラックフォーマルだけではなく、結婚式などの冠婚葬祭で着用するフォーマル全般のことを「礼服」と呼びます。
礼服を着るときは数少ないからこそ、大切に保管して心を込めて式典に着用したいですよね。
この記事では礼服を宅配クリーニングに出すときのおすすめ業者を厳選し、さらにクリーニングに出すタイミングや業者選びのコツもご紹介します!
礼服を着たあとは、身も心も疲れてしまいがち。そんなときにこの記事を読めば、迷うことなく宅配クリーニングを選ぶことができますよ。
礼服をクリーニングに出すタイミング
まず礼服はどんなタイミングでクリーニングに出すのがよいのでしょうか。
以下のタイミングがきたら、礼服をクリーニングに出すことを考えてみてくださいね。
礼服は着たらすぐにクリーニング
礼服は突然着る機会が訪れます。一度着用したまま、今度クリーニングに出そう出そうと思っていると、いつの間にかそのままになってしまいがち。
特に一度しか袖を通していなければ、クリーニングに出すのがもったいなく感じるかもしれません。でも実は汗染みなど目に見えない汚れがついているものなのです。
そんな風に伸ばし伸ばしになっていると、気づけば次の着る機会がきてしまうかもしれません。
そうならないためにも、一度着たら忘れずにすぐクリーニングに出しましょう!

短期間で行う一連の行事が終わったらクリーニング
お通夜やお葬式など、連日礼服を着る機会が続くときは、その一連の行事が終わったタイミングでクリーニングに出しましょう。
一度着たあとは、必ず汚れがないか確認してからハンガーにかけて風通しの良い場所に干しておきましょう。
もし洋服用ブラシをお持ちであれば軽くブラッシングするだけでも、ほこりを払いテカリを抑えてくれるのでおすすめです。ニオイが気になる場合は消臭スプレーなどを活用して行事が終わるまで気持ちよく過ごせるように工夫を!

保管中に礼服のニオイが気になったらクリーニング
礼服は、数年クローゼットに眠ったまま、なんていう方も少なくないでしょう。
もし着る機会がなくても、衣替えや大掃除のタイミングで必ずニオイチェックをしてみてください!衣類は長く袖を通していないと湿気がこもり菌が繁殖してニオイの原因になってしまいます。
そのままにしておくと、ニオイが取れないだけではなく生地を痛めてしまうことにもなるので、もしニオイが気になったらクリーニングを出すようにしてくださいね。
保管中の礼服にカビが生えてしまったらクリーニング
保管中の礼服をチェックしたときに、カビの発生を確認したらクリーニングに出しましょう!
衣類にカビが発生してしまったら素人ではなかなかクリーニングが難しいもの。
特に礼服は、素材も自宅で洗濯が難しいものが多いので必ずプロにお任せするのがおすすめです。
クリーニングで「礼服」に含まれるもの
礼服というとブラックフォーマルと呼ばれる喪服のことをさすと思われがちですが、実は違います。
まずは礼服について勉強してみましょう。
男性用の礼服
男性の礼服は以下の4つにわけることができます。
ブラックスーツ
略礼服の一つで、一般的にフォーマルウエアと呼ばれるものです。結婚式などのお祝い事以外にも、喪服としても着用できるのでどのご海底でも1着は持っている礼服といえます。
タキシード
以前は夜用の準礼服と言われていましたが、今では昼間の結婚式などでも、両家の父親が着用することがあります。
モーニング
昼の正礼服で、最も格式の高いフォーマルウエアです。さまざまな式典で、位の高い人が着用するのが一般的です。またブラックモーニングなら弔事で喪主や親族も着用することができます。
燕尾服
夜の正礼服で、モーニング同様に最も格式高いフォーマルウエアです。夜の結婚式、晩餐会、式典などの格式高いシーンで着用します。
さらに、その他の小物でネクタイやベストがあります。クリーニングに出す際は、そういった小物を扱っているかどうか、金額はどうなるのかをきちんと確認しておきましょうね!
女性用の礼服
ブラックフォーマル
一般的に喪服、と呼ばれるものです。しかし正確には弔事用と慶事用のブラックフォーマルがあり、素材などで区別されることがあります。弔事用とは違い、慶事用のブラックフォーマルは光沢のあるジャガード織素材を使用したりきらびやかな印象を与えます。
セレモニースーツ
入卒業式や七五三、発表会などお祝いの席で着用されるフォーマルウエアです。明るい色合いのものが多く、華やかな印象のスーツです。
パーティドレス
結婚式やパーティなど、華やかな場面で着るドレスのことです。礼服ではありますが、デリケートな素材を使用していたり装飾があったりすることが多いので、クリーニングに出すときは、「礼服」のカテゴリーではなく「ドレス」に分類されることが多いです。
また、式典などで女性が着用する機会の多い和服は、どんなに格式のある和装でも礼服の扱いにはならず、クリーニングに出す際は着物のクリーニングに対応してくれるところを選んでくださいね。

クリーニング業界の礼服とスーツの見分け方
パッと見はよく似ている礼服とスーツ。でも、その着用シーンは全く異なるのです。
見る人が見るとすぐにその違いがわかってしまうので、恥ずかしい思いをしないためにもその違いをきちんと理解しましょう。
礼服とスーツの違いは生地にあらわれます。
同じ黒でも、礼服は漆黒と呼ばれる深い黒。一方スーツに利用されるのは見方によってはグレーに感じるような黒のことが多いです。
また、素材にも大きな違いがあります。礼服にはウールなどの上質な素材が使われることが多く、日常的に使うスーツは手入れがしやすいように多くの場合ポリエステルなどが含まれています。
最後に、一番大きな違いは、生地の光沢感です。弔事で着る礼服に光沢がある生地はマナー違反です。一方スーツは、そのときの流行によって光沢感のある生地が使われることもあるので、あまり変わらないから、と弔事の際にスーツを着ていくとマナー違反になってしまうかもしれません。
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礼服の宅配クリーニングの選び方は7つ
宅配クリーニングの選び方は以下の7つです。
自分のニーズがどこに合うのか、確認しながら読み進めてくださいね。
宅配クリーニングの選び方1.最安値で選ぶ
家族分をまとめてクリーニングに出すとなると、気になるのは料金です。
どんなに丁寧に仕上げてくれたとしても、自分の予算に見合わないクリーニング業者を選んではいけません。
礼服のクリーニングは一度出したら終わりではなく、着るたびにクリーニングに出すことが長持ちの秘訣なのです。そのためにも、家族が多い、親族が多くて冠婚葬祭の機会が多い、といった方は、料金を重視して選ぶと失敗しませんよ!

宅配クリーニングの選び方2.汗抜き加工で選ぶ
真夏に礼服を着たときは、汗抜き加工を行なってくれる業者で選ぶようにしましょう。
普通の洋服でさえ、滝のような汗が出る真夏。そんな時期に着た礼服は汗でびっしょりです。
礼服は水洗い不可の場合が多く、汗などの汚れは落としにくいもの。そんな場合でも汗抜き加工をお願いすれば通常ドライクリーニングでは落としにくい汗などの水溶性の汚れもしっかり落としてくれるのです。
宅配クリーニングの選び方3.撥水加工で選ぶ
冠婚葬祭の日程は、天候が選べないものです。
万が一土砂降りの雨の中の行事になってしまったときも、撥水加工をしていれば安心!
お祝いの席でもお悔やみの場面でも、雨や泥を気にすることなく参加することができますよ。

宅配クリーニングの選び方4.抗菌防臭で選ぶ
着用の機会が少なくクローゼットで保管している時間の長い礼服は、気がつくと菌が繁殖してしまったりニオイが気になってくることも。
一生もののつもりで購入したような高価な礼服は、必ず抗菌防臭加工をしましょう!
抗菌防臭加工をしていれば、保管期間が長くてもクリーニングに出した状態を保つことができますよ。
抗菌防臭加工は、オプションで選べるところが多いですが無料で行なってくれるところもありますので、抗菌防臭を考えている方はその点もチェックしてみてください。
宅配クリーニングの選び方5.花粉対策で選ぶ
花粉症の方ならその辛さは嫌というほどわかるはず。少しでも花粉を吸ってしまうとくしゃみが止まらなくなったり、ひどい時には頭痛がしたりとそれは本当に辛いものです。
特に冠婚葬祭は静粛な場面が多いので、あまり大きなくしゃみは控えたいもの。また、せっかくばっちりメイクをしても目がかゆくてそれどころではなくなってしまうかもしれません。
花粉ガード加工をすれば、衣類の繊維のすき間に入る花粉を防止してくれるので、長時間着用していても辛くなりにくいのです。
花粉症でお困りの方は、花粉ガード加工をしてくれるクリーニング業者を選ぶと安心です。
宅配クリーニングの選び方6.防虫加工で選ぶ
長期保管で気をつけたいのが、虫食いによる被害です。
特に害虫はウールやカシミヤなどの天然素材を好み、礼服に使われるような高級素材が虫食いにあってしまうことも。
また、ナイロンやポリエステルの化学繊維には比較的被害が少ないと言われていますが、食べこぼしや皮脂がついているとそこから虫食いが発生する可能性もあります。
そんな虫の食害から守るために一番大切なのは、クローゼットの換気とこまめな清掃です。
忙しくてそんな時間がとれない、すべてお任せしたい、といった方は防虫加工をお願いしましょう。
宅配クリーニングの選び方7.高級ブランドも安心で選ぶ
礼服と一言でいっても、その素材や金額はピンキリです。
若いころは相場もわからずなんとなく選んでしまった礼服も、年齢が上がるにつれて自分に合うようなものを用意したくなるものです。
そんなお気に入りの礼服が万が一クリーニングで縮んでしまったり生地が傷んでしまったら悲しいですよね。少々高くても、保証がしっかりしていて礼服専用のコースがあるクリーニング業者を選びましょう。
礼服でおすすめの宅配クリーニング業者7選!
ここでは、「宅配クリーニング 礼服」と検索して出てくる業者を全て比較しています。
目的に別に厳選して紹介していますので、宅配クリーニング業者選びの参考にしていただければなと思います。

礼服のコスパがいいのは「リネット」
礼服のクリーニングをコスパで選ぶなら、リネットがおすすめです。
ジャケットやボレロだけ、またはスラックスだけ、といったように一点ずつクリーニングに対応してくれるので、汚れてしまったものだけをクリーニングに出したい、などの要望を叶えることができます。

礼服の汗抜き加工でおすすめは「ホワイト急便」
礼服の汗抜き加工をやってくれるところはあまり多くありませんが、もし着用時が真夏なら必ず汗抜き加工をしてくださいね!
ホワイト急便なら、なんと汗抜き加工が300円!驚きの金額ですよね。

礼服の撥水加工でおすすめは「リネット」
礼服の撥水加工をお考えなら、リネットを選ぶと安心です。
お値段も400円とコストを抑えられる上、リネットの撥水加工は水をはじきながら空気は通すように仕上げてくれるので、通年通してさらっとした着心地を保つことができますよ!

礼服の抗菌防臭でおすすめは「プラスキューブ」
礼服をクリーニングに出すときに必ずつけてほしいオプションは、抗菌防臭加工です!
保管期間が長いので、どうしても菌が繁殖してしまったりそれによるニオイも気になるもの。
プラスキューブなら無料で抗菌防臭加工を施してくれるので、料金にこだわりたい方も安心ですよ。

礼服の花粉対策でおすすめは「カジタク」
礼服の花粉ガード加工をお考えなら、カジタクがおすすめですよ!
花粉ガード加工をしてくれる業者は多くありませんが、重度の花粉症の方は欠かせないオプションです。
さらにプレミアムコースを選べば、風合いや色合いを守ることにこだわった洗浄方法でクリーニングしてくれるので、礼服のクリーニングも安心です。

礼服の防虫加工でおすすめは「プラスキューブ」
礼服の防虫加工なら、プラスキューブが対応してくれますよ!
礼服はウールなどの天然素材であることが多いので、どうしても害虫の被害にあいやすいもの。礼服の防虫加工をしてくれる業者は非常に少ないので、プラスキューブにお願いしてみてくださいね。
防虫加工を施したあとに不織布カバーをするとより安心です。

礼服の高級ブランドも安心でおすすめは「キレイナ」
とっておきの礼服をクリーニングに出すなら、高級品を数多く取り扱うキレイナがおすすめです。
絶対に失敗されたくない、高級品で他店で断られたものでもキレイナなら必ず満足のいく仕上がりになって戻ってきます。
1着ごとにカルテを作り、どんな仕上がりにしたいのかを丁寧にカウンセリングしてくれるのでどんな礼服でも安心してお任せすることができますよ!

クリーニングした礼服を大切に保管しよう
クリーニングから戻ってきたら、以下のことをやりましょう。
ちょっとした一手間で礼服のきれいな状態を長持ちすることができますよ!
特殊でないビニールカバーは外そう
礼服がクリーニングから戻ってきたときに、ビニールカバーがかかっていることがあります。そのまま保管しておきたくなりますが、ビニールカバーは必ず外してから保管するようにしてください!
あくまでも輸送時の汚れや水濡れを防ぐためのものなので、そのままにしておくと湿気がこもりカビなどが生えてしまうことも!
ただし、抗菌、防臭加工、防虫加工などが施された専用の不織布カバーなどは外さずにそのまま保管するのが正解です。その場合は、注意書きなどがあると思いますので、必ず確認してくださいね。
礼服の上着は太めのハンガーにかけよう
礼服を保管するときは、畳ジワがつかないようにハンガーにかけて保管するようにしましょう。
礼服は重いので、ハンガーは太めのハンガーを使用すると型崩れを防ぐことができますよ!
礼服に不織布カバーをかけよう
礼服は基本邸に長期間クローゼットで保管することが多いもの。
そのときにカバーをかけておくと、ホコリや汚れから礼服を守ることができますよ!
クリーニング店で専用の不織布カバーをかけてくれるところもありますが、もしなくても市販で買うことができますので用意しておくと安心です。
礼服にも除湿剤と防虫剤を活用しよう
礼服に大敵なのが、湿気です。いくら気をつけていても、クローゼットの中はどうしても湿気がこもりがち。
湿気や害虫から礼服を守るために、除湿剤と防虫剤は欠かせません!また、ウォークインクローゼットのような面積が広い場所では除湿機を置くのもひとつですよ。
礼服は日々のお手入れで綺麗が長持ちする
礼服を着用したあと、どうしてもすぐにクリーニングに出せない!すぐにまた着る予定がある、といった時には以下の4つのお手入れ方法を試してみてください。
ホームケアで、クリーニングに出すまでの間もきれいな状態で礼服を着ることができますよ!
礼服の着用後はブラッシングしよう
礼服を着たあとは、洋服用のブラシでブラッシングしましょう。
ホコリや汚れを払いおとすことができるのと、礼服のテカリを抑えることができるのでおすすめです!
そのときに、ブラッシングは必ず上から下の一方向で行うようにして、あまり力を入れすぎないように気をつけてくださいね!生地を炒める原因になってしまいますよ。
礼服をブラッシングしたら陰干ししよう
礼服は、着用後すぐにクローゼットにしまってはいけません。
風通しのよい日の当たらない場所で陰干しをして湿気をとばしましょう。
このとき、日光に当てる日干しにしてしまうと紫外線によって礼服の色あせの原因になってしまうので、陰干しがおすすめです。
礼服が濡れたときはタオルで押さえよう
万が一雨などで礼服が濡れてしまったときには、タオルなどで押さえて水分を吸収させてください。
そのままにしてしまうとシミになってしまったり、カビの原因にもなりかねません。できるだけ濡らさないようにするのが前提ですが、水に濡れてしまった場合はとにかく迅速な対応が大切ですよ!

礼服のシワはスチームかあて布で伸ばそう
礼服を一日中着て過ごしていると、どうしても気になるのがシワ。
シワを簡単に伸ばすには、ハンガーにかけたままできるハンディタイプのスチームアイロンが便利です。ご自宅にない場合やズボンの折り目をつけたいときは、通常のアイロンでも大丈夫ですが、必ずあて布をしてくださいね。
あて布をしないでアイロンをかけると、テカリが出てしまって着れなくなってしまうことも!

礼服クリーニングのまとめ
礼服は、着用の機会が少ないためついついお手入れをさぼりがち。
いざ着用するときになって、カビや虫食い、テカリなど思わぬ状態で焦らないためにも、クリーニングに出すタイミングを参考にして、プロにお手入れをお願いしましょう!
冠婚葬祭はどなたにとっても大切なイベントです。すっきりした気持ちで迎えるためにもきちんとした礼服のケアをしてくださいね。
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