
今回はおせっかいなサービスで有名な宅配クリーニング『リナビス』の工場見学に行ってきたので、写真付きでレポートしていきたいと思います。
「服がクリーニングされる工程は?」
「どんな機械が使われているの?」
「他の宅配クリーニングと違う強みは?」
などなど、リナビスの内部情報について気になる方はぜひ参考にしてみてください。
一部お見せできない企業秘密の場所もありますが、極限まで取材してきたのでお楽しみに!
テレビのカンブリア宮殿で話題!リナビスの工場をレポート!
リナビスの工場は兵庫県の西脇市という田舎町にあります。
近くには川が流れ、山々に囲まれた自然豊かな街並みでした。

今回、リナビスの工場を案内してくれるのは東田社長です。

自社で使っているクリーニングの機械なども見てってくださいね。

工場見学の参加者は私以外にも10人ほどいらっしゃいました。
初めてリナビスを利用する方に集荷キットが送られる
まず、初めてリナビスを利用するという方には、このような集荷キットがネコポスで送られてきます。
服を入れるための集荷バッグと申し込み用紙が入っているので、お客さんはクリーニングしてもらいたい服を入れて送ればOKです。
また、お客さんから送られてきた集荷バッグの伝票をバーコードで読み取ることで、服が届いたことの連絡が行くようになっています。


特に何万円もする服だと届いたかどうか心配になってしまいますからね。
届いた服の仕分け、データ入力をする
続いて、ここのスペースでは届いた服の仕分けをしていきます。
服に取り付けるタグの番号を振り分けたり、点数の確認などですね。
また、着物や本革、毛皮といった取り扱いのできない商品はないかもここでチェックしています。

点数間違いの多い例
- スーツは上下で2点で換算
- 取り外しのできるファーは2点で換算
パソコンにて情報を入力し終えたら、次の工程で使うタグや見積書を袋に入れて完了です。
検品作業
続いては服の検品作業に移ります。

検品作業では、
「ポケットに何か入っていないか」
「服に汚れはないか」
「ボタンや装飾品は緩んでいないか」
といったことを主に見ています。

これらは「ポケット品あり」というタグが貼られて処理されます。


10分くらいかけて丁寧に作業されていました。
修復作業
検品で問題があった服は、職人の手によって修復作業が行われます。
繁忙期中は4人体制での修復作業となるそうです。
また、どの服にも対応できるように、リナビスの工場では糸やボタンが豊富に取り揃えられていました。


これだけあれば、どんなマイナーな服でも修復できますね!
乾燥作業
続いては服の乾燥作業です。
一般的なクリーニング店ではグルグルと回して乾燥させるタイプがメジャーですが、リナビスでは服を吊った状態で乾燥させていきます。
65度の空間で時間をかけて揺らして乾燥する立体型乾燥機です。


なので、デリケートな服や手足の長いカシミヤ、摩擦の弱いコートを優しく乾燥する事ができますよ。

服の仕分け、前処理
ここでは、服の仕分けや前処理をしています。
黒い服、白い服、スーツ、セーター、デリケートな服、シミ抜きをする服という風に仕分けておく事で、後々の作業工程で効率的にクリーニングできるからです。

また、ここではドライクリーニングする服の前処理も行います。
ドライクリーニングは、「油汚れが取れる」「服が縮まない」といったメリットがある反面、「水溶性の汚れが取れにくい」というデメリットがあるからです。

水洗い
先ほど水洗いに仕分けた服を、水洗いしていくのですが、水洗いする際にも前処理を行います。
そして、この機械によってしっかりと水洗いされます。

特に汚れがひどい服
- 子供のダウン(袖口に食べ物をこぼしたあとがある)
- スキーウェア(こけて泥がついている)
シミ抜き
ここでは、リナビスのおせっかいな無料サービスの一つであるシミ抜きを行います。
まずはじめは油の処理から始めていきます。
汚れの表面にコーティングされた油を取り除いて、水溶性のタンパク質やタンニンで中の汚れを取り除くといった工程です。
また、部分漂白の場合は、特殊な液体を筆につけて汚れを落としていきます。

これぞプロの技!
ドライクリーニング
リナビスでは、こちらの機械を使ってドライクリーニングを行っていきます。
中でもリナビスのこだわりは、こちらのタンクの中に入っている溶剤です。
ほとんどのクリーニング店の売れ行きが傾いている昨今、溶剤にかけるお金が使えないといった現状があります。
それに比較してリナビスは年々会員数が増え続けていて、売れ行きは絶好調です。
そこでリナビスはさらなるおせっかいを目指して、溶剤の品質向上に乗り出したのです!
2019年にお客さんからのクレームとして「匂いが気になる」という口コミが事実としてありました。
その根本的な解決策として、匂いの度数が従来の70分の1のレベルになる溶剤に変更しようと計画しているのです。

国内最高級のドライクリーニングを提供していきますよ!
価格は従来の2.2倍。関西で使っているクリーニング業社は0、関東でも6社ほどしか取り入れていない高品質な溶剤です。
機械仕上げ
こちらは服の仕上げに使われるトンネルフィニッシャーと呼ばれる機械です。
乾燥が終わってハンガーにかかった服をトンネルフィニッシャーに通すことによって、中で蒸気が服のシワを取り、空気によってホコリを払う仕組みとなっています。
仕上げ
先ほどのトンネルフィニッシャーによって、ある程度シワが取れた状態で出てきますが、最後は職人の手によって細かい手直しが行われます。
アイロンでシワを取るのが難しい場合は、人体プレスと呼ばれる機械を使って中からシワを直していました。

これなら新品同様の仕上がりになりそうですね!
ラッピング、出荷の準備
最後はクリーニングされた服が自動でラッピングされて・・・
機械によって同じお客さんの服同士で分けられます。
それを箱に詰めれば・・・
出荷の準備が完了です!
このダンボールに入った状態でお客さんの元へと送られます。

保管倉庫
リナビスでは12ヶ月の無料保管を行っています。

大量の服が保管されていた上、保管場所の拡大工事が行われていたので、リナビスの人気の高さが伺えました。
リナビス社長東田さんへの質問コーナー
リナビスの工場レポートは以上ですが、最後に東田社長へ向けた質問コーナーが行われました。
なので、私だけが質問したわけではありませんが、皆さんにもぜひ共有したいと思います。
クリーニングでよく出される服の種類は何ですか?

次にセーター類、スーツ類という順番になっています。
蛍光灯の光で服が日焼けすることはないですか?

クリーニングして帰ってきた服はそのまま置いていていいのか?

カビが生える原因は汗なので、着ていない状態であればビニールをしていても問題にはなりません。
毛玉取りで使っているアイテムは?

洗濯表示に沿ってクリーニングしますか?

ドライクリーニング推奨品だけど、水洗いをしないと汚れが落ちない時などですね。
リナビスの工場見学を終えて
今までは、宅配クリーニングはネット上で全て完結する反面、品質に関して不透明な部分が多いのが不安でした。
ただ、今回の工場見学から、一人でも多くの人に喜びを提供したいという東田社長の熱い思いや、職人さんのプロ技を生で見ることができて、宅配クリーニングに対しての安心感が何百倍にも増したように思います。

これから宅配クリーニングを利用しようかと考えている方は、ぜひリナビスで高品質なクリーニングをお願いしてみてはいかがでしょうか?